日本には、有名なハウスメーカーがたくさんあります。
信頼性が高く、着工棟数がかなり多い所もあれば、長期住宅保証をしてくれるハウスメーカーもあるのです。
こちらでは、ハウスメーカー選ぶ際のポイントや新築住宅を購入する際の選び方をご紹介します。
記事の目次
有名ハウスメーカーについて
家を建てるなら、絶対に有名ハウスメーカーで建てると決めている人がいますが、全体的な割合だと、ハウスメーカーで家を建てる人が1割程、残りの8割強は地元などの工務店や小さな住宅メーカーなどで建てています。
ハウスメーカーで家を建てたい方は、どのような所をポイントにして選べばよいのでしょうか?
こちらでは、最大手や大手のハウスメーカーをご紹介する他、大手のハウスメーカーと地元の小規模ハウスメーカーの違いについてもご紹介します。
有名ハウスメーカーで最大手は?
日本で最大手のハウスメーカーは次の2社です。
- 積水ハウス
- 大和ハウス工業
この2つのハウスメーカーが最大手と言われるのは、着工棟数と売上高が関係しています。
年間着工数は、積水ハウスが約2万軒、大和ハウス工業が1万5千軒です。
新築住宅の着工件数が、年間10軒以下の会社が約9割に対し残りの大手ハウスメーカーの中でもダントツの着工棟数です。
売上高は、大和ハウス工業の方が多いのですが、3位のセキスイハイムに比べると、2社の売上は、4倍から5倍にもなります。
日本のハウスメーカーをけん引している2社だと言って良いでしょう。
大手のハウスメーカー
最大手の2社に続くのが次の大手ハウスメーカーです。
- 住友林業
- へーベルハウス
- セキスイハイム
- ミサワホーム
- 一条工務店
- パナホーム
それぞれ、特徴のあるハウスメーカーですが、右肩上がりで売り上げを伸ばしているハウスメーカーもあります。
ハウスメーカーによって、会社自体のコンセプトが異なり、担当者がどこを重視しているのかをモデルハウスや接客対応などで確認しておくとよいです。
地元の工務店と大手ハウスメーカーの違い
家を建てる事を検討している方ならご存知の場合が多いですが、地元の工務店と大手ハウスメーカーでは価格がかなり違います。
ハウスメーカーは、住宅展示場をたくさん持っていますし、テレビCMやチラシなどの広告宣伝費に莫大なお金を使っています。
また、営業マンの教育など人件費も地元工務店に比べると高いのです。
その分が坪単価の高騰になります。
しかし、大手ハウスメーカーの軽量鉄骨構造などは、様々なメリットがあります。
工期が早い、地震に強い、防音や防寒に優れているなど、地元工務店では難しい部分も叶えてくれるのです。
地元工務店とハウスメーカーで見積りを取ってみて、比較してみると判りやすいです。
ハウスメーカー別の特徴
こちらでは、ハウスメーカー別の特徴を比較してみます。
それぞれのハウスメーカーの特徴をまとめてみましたのでご覧ください。
積水ハウス
ハウスメーカー最大手の積水ハウスは、軽量鉄骨の住宅メーカーとして高く評価されています。
独自製法による住宅工法や地震対策、衝撃や熱などにも強いダインコンクリート、更には家の中の空気を良くするエアキスなど、家に求める機能を極めた住宅が揃っているのです。
ITを駆使したエネルギー消費を制御するスマートハウスも好調で、ハウスメーカーをリードする存在です。
ミサワホーム
家の空間を最大限に利用して天井の高い住まいを実現したのがミサワホームです。
木質プレハブ工法を得意とするハウスメーカーで、収納力のある家にこだわった商品で人気があります。
こちらの特徴は、何といっても付加価値が付いた家です。
太陽光発電や制振装置などエネルギーや防災分野でも定評がある家を手掛けていて、スマートシティーを各地で展開しています。
パナホーム
パナソニック系列のハウスメーカーで、狭小住宅の建設工法でも高い評価をされています。
電機メーカーならではの「オール電化の家」が好評で、太陽光発電システムとセットで販売する事も多く、次世代の家というのをコンセプトに、スマートフォンを使った家の管理ができるなど、未来の家的な夢のある住まいづくりを得意とする会社です。
これからさらに建築件数が増えると思われるハウスメーカーのひとつになります。
ハウスメーカーの上手な選び方
ハウスメーカーで家を建てたいけど、どのような選び方がよいのか迷う事もあるのではないでしょうか?
こちらでは、ハウスメーカーの特徴をとらえて、上手に選ぶ方法をご紹介します。
複数のハウスメーカーを周る
自分の理想の住まいを建てたいならば、最初から1つのハウスメーカーに絞らず、柔軟な考えでハウスメーカーを周ることをおすすめします。
ハウスメーカーは、住宅展示場にモデルハウスを持っていますので、実際に見学に行くことをおすすめします。
大きめの住宅展示場ならば、10社程のモデルハウスが1か所に集まっていますので、休日に家族でお出かけになってください。
今まであまり知らなかったハウスメーカーが、理想の家を造っていたりします。
実際のモデルハウスを見てみるとハウスメーカーへのイメージが変わることがあるのです。
営業マンは丁寧に対応してくれますが、信頼できる人かどうかモデルハウスでの接し方でも判ります。
金額だけではなく、サービスや保証などもきちんと聞いてから選ぶと良いでしょう。
追加料金が少ない所を選ぶ
ハウスメーカーの中には、最初に安い金額を提示してオプションで様々な物を後付けする所があります。
これは、ハウスメーカーの家が工場等である程度生産されていて、必要なものは後から付けるような形になっているからです。
必要最低限の機能は付いているけど、欲しいと思っている機能が追加料金を出さないと無いような場合、よく比較したら他のハウスメーカーより高くなっていることもあります。
これだけは絶対に付けたい機能をピックアップしておいて、追加料金があるかないかも確認してから選んでください。
基本スペックが高いメーカーならば、追加料金があまりかからないような場合もあるのです。
ハウスメーカー選び方の注意点
ハウスメーカーの選び方でも注意しなければならない所があります。
次のような所に気を付けてハウスメーカーを選んでください。
坪単価だけでハウスメーカーを選ばない
ハウスメーカーの参考坪単価は次のようになっています。
- 住友林業 83万円~
- へーベルハウス 83万円~
- 積水ハウス 80万円~
- 大和ハウス工業 75万円~
- パナホーム 70万円~
- トヨタホーム 60万円~
地域の工務店に比べるとハウスメーカーの坪単価は高めです。
また、ハウスメーカーの家は地域の工務店が造る家より広い間取りになっている事が多く、当然、坪数も広くなります。
坪単価の全国平均が、木造だと約50万円、鉄骨だと約60万円ですので、ハウスメーカーの坪単価が高いという事が判ります。
しかし、ハウスメーカーの住宅は、防犯ガラスを使用していたり、防寒防音断熱などの加工が施された壁を使っていたりするのです。
ハウスメーカーだから高いと思い込んでいる人が多いですが、安い地域の工務店で同じような機能の家を造るとかえって高くなります。
機能重視ならハウスメーカーと言えるのではないでしょうか?
保証やサービスなども確認しておく
ハウスメーカーには、それぞれ保証やサービスがあり、かなり違います。
例えば、最大手の積水ハウスの場合、通常10年の保証期間が20年になっていて、その後も10年ごとに有料ではありますが再保証してくれ安心です。
トヨタホームでは、なんと60年保証もあるので驚くばかりと言えます。
また、無料点検を4回以上行うハウスメーカーもありますし、コールセンターでいつでも家の修理やリフォームの相談ができて便利です。
このようなアフターフォローや保証等が充実していることからハウスメーカーを選ぶ人も少なくありません。
まとめ
新築の一戸建て住宅は、建物代だけではなく土地代もかかるため、建物代を安価にしたいという人がほとんどです。
安さで選ぶ場合、どうしてもハウスメーカーより地域の工務店などを選ぶ事があります。
しかし、ハウスメーカーには選ばれるだけの価値があるのではないでしょうか?
最新の技術や工法などで、快適な住まいが造れることを考えれば、ハウスメーカーの方がお得だと言える事もあるのです。
ハウスメーカーによっては、狭小地に家を建ててくれたり、予算内で家を建てたりします。
後からハウスメーカーが良かったと思わないように、ハウスメーカーも比較して最適な業者を選ぶ事が重要です。
ハウスメーカーの最適な選び方とは、本当に必要なものがどれくらい実現するかを見極めることかもしれません。