家を売るにはどうすればいいのか?
漠然と家を売ろうと思ってもそこから判らないという人が多いのではないでしょうか?
今回は、家の売り方はもちろんですが、どのような事をすればいいのか?手順や注意点など家の売却で気を付けた方が良い事をまとめてみました。
これから、家の売却をお考えの方は参考にされてみてください。
家を売りたいなら何をする?
家を売ろうとお考えならば次のような事をおこなってみましょう。
- 家の相場を調べる
- 不動産査定サイトを利用する
- 複数の不動産業者に査定依頼
- 家を売る費用を知る
- 家を高く売る工夫をする
- 価格交渉に応じる
- 買主の要望に応じる
まずは、不動産の相場や情報などを調べましょう。
全く近隣の不動産相場を知らないで売るのは避けた方が良いです。
不動産査定サイトなどを上手く利用して相場を調べるのも良いでしょう。
複数の不動産業者に査定を依頼したり、家を高く売る工夫をしたりすることで売却価格も高くなる可能性があります。
また、自分の主張だけではなく、買主の要望に応えるなど柔軟な対応が家を売るコツになるのです。
家を本気で売りたいならば、これらの事を実践してください。
家を売る4つの方法とは?
家を売るには次のような方法がありますのでご確認ください。
不動産の個人売買
不動産は、不動産業者を利用せずに個人間で売却することも可能な資産です。
家族や親族、友人や知人と不動産の個人売買を行う人もいらっしゃいますし、知らない人にネットなどを利用して売買するケースもあります。
相手がその不動産購入を望んでいるような場合、かなり高い金額で売ることもできますし、不動産業者に仲介手数料を払わなくて済むので、自分に入ってくるお金も増えるのです。
ただし、不動産の個人売買は、トラブルになることも多いので、よほど不動産の知識があって何度も不動産取引をしている人以外はおすすめできません。
リスクも一番高いので、せめて不動産の専門家である司法書士や弁護士などを利用した方が良いです。
不動産オークション
不動産を個人間で売買する時に、オークションシステムを利用される方もいます。
不動産のオークションは、一般のオークションとは異なり不動産会社を間に入れて行われるので安全性が高く、売主のリスクも低いです。
一番、高い値段を付けた人が不動産を購入することができますが、希望価格で売るのは難しくなります。
不動産オークションで落札されると必ず売るしかありませんので、オークションに出す前に、よく考えてからが良いです。
不動産買取
不動産買取は、一般の人ではなく不動産業者に不動産を買い取ってもらう方法です。
不動産業者が買うので、買主を探す手間がいらず、早く売りたい人には便利な方法になります。
買取方法もいくつかあって、一定期間仲介した後に買い取ってもらう方法やすぐに買い取ってもらう方法等、業者によって若干違う形態もあるのです。
不動産仲介よりも不動産買取の方が安くでしか売却することができませんが、確実に早く売れます。
不動産仲介
不動産仲介は、一般的な不動産の売買だと考えて良いです。
不動産業者と媒介契約を結んで広告などを出してもらい、買主に不動産が売れたら仲介手数料を払います。
不動産業者が仲介してくれるので、安全な取引ができますし、リスクも最小限で済みます。
こんな家はそもそも売れるのか?
不動産を売りたいとお考えでも、実際にその家が様々な事情で売れるかどうか不安という事もあるのではないでしょうか?
こちらでは、一般的には売れないと考えがちな家の売却方法についてご紹介します。
ローン途中の家は売れる?
家を購入する際に、ほとんどの方は住宅ローンを利用されます。
この住宅ローンが残っている場合、住宅ローンを貸した銀行やローン会社に家の権利があるのです。
この為、ローンが残っているのに自分の家でも売却することはできません。
でも、家を売却したお金でローンを一括返済すれば売ることが可能です。
例えば、ローンが後1,000万円残っているとします。
家の売却価格が2,000万円だったら、1,000万円でローンを返済し、残りの1,000万円を住み替えの為の費用に使う事ができます。
ローン途中の家を売る為には、できるだけ高く売れる不動産業者を探して売ることがコツです。
ローンを滞納している家
家を売りたい方の中には、様々な事情で検討されている方が多いのですが、中には住宅ローンの支払いが困難になり売るケースもあります。
特に、住宅ローンを滞納されている方は、家が強制的に競売にかけられる可能性がある為、早く売却したいとされることもあるのです。
しかし、住宅ローンがあるのに家を売却することができませんし、売却を検討しても必ずしも住宅ローンより高く売れるケースばかりではありません。
このような場合、家が競売にかけられる前に住宅ローンを借りている銀行などと話し合って任意売却をするという手段もあります。
競売になると銀行側も大きな損をすることが多いので、任意売却になる可能性もあるのです。
ただし、数か月も住宅ローンや競売等の通知を放置していると強制退去になることもありますので、早めに銀行などに相談して任意売却してください。
家をリースバックで売却
家を売却するとなると、新しい家を見つけなければなりませんし、賃貸でも最初にかなりの費用がかかります。
引越し費用もかかるし、長年住み慣れた場所から引っ越すことになるのです。
特に高齢者の方などが最近利用されている家の売却方法がリースバックになります。
リースバックとは、自分の家に住み続けることはできるけど、いったん不動産業者に家を売却しリース契約で住み続けることができるようものです。
例えば、年金では生活ができないという人がいったんリースバックで家を売却し、ある程度の売却資金を持って毎月リース費用を払います。
10年のリース契約だと、10年後に再リースすることもできますし、買い戻すこともできるのです。
今の家から引っ越したくないけど、まとまったお金が必要という人はリースバックをご利用になると良いでしょう。
家を売るための具体的な手順・流れ
家を売るならば、ある程度どのような流れで売却するのか知っておきましょう。
主な家を売る流れは下記の通りです。
- 売却不動産の相場を知る
- 信頼できる不動産業者を探す
- 不動産業者と契約する
- 購入希望者と交渉する
- 売買契約と引き渡し
ひとつひとつ解説していきます。
売却不動産の相場を知る
まずは、売却したい不動産の相場を知っておくと、査定金額を出された時に高いか安いかの判断材料になります。
ネットで相場を調べても良いですし、不動産査定サイトを活用しても良いでしょう。
信頼できる不動産業者を探す
良い不動産取引をしたいなら、良い不動産業者を見つけるのが近道です。
近所の不動産業者に直接聞きに行くという方法もありますが、不動産査定サイトを利用されると不動産業者を見つける手間が大いに省けます。
大手の不動産業者や近隣の不動産業者が見つけやすいですし、査定サイトのサービスやサポートを受けられることも多いので、活用した方が良いです。
不動産業者と契約する
不動産査定サイトで良い不動産業者を見つけたら、不動産業者と契約し媒介契約を結びます。
媒介契約もいくつか種類がありますので、自分がどのような方法で売りたいのかよく考えてから契約方法も決めてください。
購入希望者と交渉する
不動産業者と契約すると、不動産業者はその不動産をチラシやホームページ、不動産売買の専門サイトなどに掲載し売り出します。
その広告などを見た購入希望者や不動産業者から連絡があって売買交渉するのです。
購入希望者によっては、値下げを希望されることもあるので、柔軟に対応することが高く売るポイントです。
誠実に対応すれば不動産を早く売ることもできます。
売買契約と引き渡し
不動産交渉が上手くいけば売買契約です。
売買契約まで済ませれば、売主としては一安心ですが、その後も引き渡しまで気を抜いてはいけません。
売買する家に住んでいて売買契約となれば、その家から引越し、ハウスクリーニングや故障個所があれば修繕、リフォームを行います。
次に住む人がすぐに生活できるような状態にして引き渡しです。
査定から引き渡しまでが一通りの不動産売却手順になります。
家を売るときの注意点
家を売るという事は人生の中でそれ程多くない為、失敗してしまう事も多いです。
高額なお金が動くため、不動産を売るならば次のような注意点を守るようにしましょう。
悪徳不動産業者に騙されないようにする
不動産取引は高額取引です。
このような取引を取り扱う不動産業者の中には、悪徳不動産業者もいます。
このような悪徳不動産業者と媒介契約などを行わない為には、評判が良い不動産査定サイトなどを仲介して探すと良いです。
また、大手の不動産業者だと信頼できる取引をしやすいという事が多くなります。
きちんとした不動産業者を選ばないといつまで経っても家が売れないという状況になってしまいますので気を付けましょう。
トラブルを解決してから売却しましょう
不動産を売却する人の中には、相続などで不動産を手に入れ売却することも多いです。
このような相続の場合、トラブルになることも多く、トラブルを解決しないまま不動産を売却して、売買契約をした後に揉めることもあります。
相続権を持つ他の人に無断で不動産を売却すると、必ずトラブルになりますので、きちんと問題を解決してから売却してください。
もしも、トラブルが解決しないまま売った場合、売買契約した後だと購入者に高額な違約金を払う事になるかもしれません。
不動産売却時にはこのようなトラブルは注意が必要です。
購入者とのトラブルになるようなことは隠さない
家を売る人の中には、売却を急ぐあまり、家の欠点や近隣の状況を言わないような人がいます。
購入者からすると、このような中古物件を買ってしまった場合、トラブルの原因になるのです。
家の売主には瑕疵担保責任というものがありますので、家を売却する際は、トラブルや故障、近隣の問題などをきちんと伝えてください。
例え、引き渡した後でも瑕疵担保にかかわることが出てきた場合、売主の責任になることも多いです。
故意で教えなかったということになると裁判沙汰になることもありますので注意しましょう。
まとめ
家を売るのは、不動産業者任せでは上手くいきません。
積極的に自分が売却を進めるかどうかで高く売れるかどうかが決まるのです。
それぞれの不動産で家を売る方法も若干変わってくることがありますので、不動産業者とよく相談して問題があれば解決しておきましょう。
また、手順通りに売却するのも重要ですが、注意点を守るのも重要です。
高額取引となる為、自己判断せず専門家に相談してから売却することをお勧めします。