失敗しない家の売却をするためにも、その第一歩として相場の把握をしたい方は多くいるでしょう。
しかし実際に調べようとしても
- 「何から手をつければいいかわからない」
- 「そもそも高く買取ってもらうためには何をすべきなのか」
と悩む方も少なくありません。
また、相場の調べ方を間違えれば、家の売り出し金額を適切なものに設定することは難しくなるでしょう。
そこでここでは、そういった事態を防ぐ対策はもちろん、それぞれの悩みについても解決する方法を紹介していきます。では早速みていきましょう。
記事の目次
家の査定ではココが見られる
まず家の査定では、どこに注目して査定額を決めているのかについて、ある程度は把握しておくようにしましょう。
またこれらを知っておくことによって、家の査定相場を調べる際にも役立ってきます。では早速みていきましょう。
立地はどうか
家を査定するうえで、その家がどこにあるのかは非常に重要な項目となってきます。
たとえば、坪単価の高い地域では、それだけで査定額が上がるものですし、駅から近いなどの利便性についても、査定をする上では考慮されます。
具体的な立地の査定ポイントについては、以下に例を挙げておきますので、確認してみましょう。
立地に関する査定ポイントの例
- 人気エリアか
- 公共施設や公園などは近くにあるのか
- 生活する上で必要となるスーパーやコンビニなどのお店は近くにあるか
- 駅からの距離はどうか(徒歩10分の距離が基準)
- 線路などが近くになく、閑静であるか
- 廃棄物処理場や火葬場などから離れているか
- マンションであれば高層階か
日当たりや間取りはどうか
日当たりや間取りといったものも、当然査定では考慮されるポイントとなります。
まず日当たりについては
- 「南向きの方角に建物があるのか」
- 「その建物は売却したい家よりも高さがあり、日影になっていないか」
などの項目が判断ポイントとしてあるでしょう。
間取りについては、家自体の広さに加え、
- 「生活するうえで導線に不便がないか」
- 「どの方角に玄関が配置してあるのか」
などについても、査定ポイントとしては確認されることとなります。
日当たりや間取りについて、査定ポイントの例を以下に挙げておきますので確認してみましょう。
日当たりに関する査定ポイントの例 | 間取りに関する査定ポイントの例 |
・ 南側に建物があるのか
・ 南側の建物によって日陰になっていないか |
・ 住みやすい生活導線であるか
・ 一般的な間取りであるか(3~4LDK) ・ 玄関の向きが南向きであるか (南>東>西>北の順に評価が変わる) ・ 風通しはいいのか |
築年数や老朽化具合はどうか
家の査定において一番気になるのが、この築年数と老朽化具合でしょう。
築年数については、大体10年以上の経過により、大幅に不動産の価値が減少していきます。
具体的な数値については、以下の表にまとめておきますので、自身の家の築年数と照らし合わせてみましょう。
築年数 | 現価率 |
0年 | 100% |
5年 | 約80% |
10年 | 約60% |
20年 | 約20% |
また老朽化についてですが、これは経年劣化によるもの以外にも、水回り設備がどの程度劣化しているか、また雨漏りやシロアリの被害はどうかについてまで、査定では確認していきます。
それらにより劣化していれば、当然ながら家の査定額は下がるでしょう。
家の査定方法には2種類ある
家の査定には、大きく「机上査定」と「訪問査定」の2種類あります。
これらの査定は、それぞれ査定の仕方が異なり、当然査定額についても差があります。
まずは、それぞれの査定方法が、具体的にどういったものなのかについて、ここで把握してしまいましょう。
一括査定もできる!机上査定
まず机上査定ですが、これは主にWeb上で完結する査定方法で、必要事項を入力すれば簡単に自身の家の査定額について知ることができます。
ただしその手軽さゆえ、正確さには欠けるため、あくまでも目安程度としてみるようにしましょう。
より正確な査定方法については、次の項で紹介する査定方法で行う必要があります。
より詳しく!訪問査定
一方の訪問査定では、その名の通り売却予定の家に実際に訪問し、近隣の状況や住居の状態も含めて、トータル的に確認しながら査定していく方法となります。
そのため、机上査定では把握しきれなかった部分についても、不動産会社側は知ることができるため、当然査定額も適正になっていきます。
そのため、どの不動産会社に家の売却を任せるかを決定する際は、この訪問査定で提示された査定額をもとに、比較していくこととなります。
どうやって調べる?家の相場を知るための具体的な方法とは
では早速、本題の家の相場の調べ方について紹介していきます。
家の売却で失敗しないよう、必ずここで紹介する相場については把握しておくようにしましょう。
また家の査定額が高いからと、安易に不動産会社を決定してしまうことは、決しておすすめしません。
その理由についても、ここでは触れていきます。
家の相場には3つある
家の売却で失敗しないために、家の相場の種類について事前に把握しておく必要があります。
家の相場には主に3種類あり、それぞれの相場を知っておくことで、家が売れ残るリスクはかなり減らせますので、必ず確認するようにしましょう。
①査定金額の相場
まず1つ目は、不動産会社が提示する査定額についての相場です。
不動産会社はそれぞれの査定基準を持っているため、査定額には大きな差が出ることもしばしばあります。
そのため、1社だけでの査定結果で判断してしまうことは、安すぎる値段で家を売却してしまうリスクにもつながるため避けるようにしましょう。
②売り出し金額の相場
買い手は、この売り出し金額によって購入するか否かを判断するわけですから、この相場を調べることは非常に重要になってくるでしょう。
また売り出し金額は、基本的に不動産会社の査定で提示された査定額をベースに、不動産会社の担当者と相談しながら決定していくのが一般的です。
また買い手側の心理からすれば、いい物件を相場より安く購入したいと考えますので、売り出し金額の相場がわからないことには、買い手がつきやすい売り出し金額を設定することはむずかしいでしょう。
③取引金額の相場
まず取引金額とは、実際に買い手がついて売却された際の金額のことです。
また、あくまで売り出し金額は、現在買い手がついていない金額となりますので、この取引金額の相場を知ることで、より買い手がつきやすい金額を売り出し金額として設定できるでしょう。
そうなると、「売り出し金額の相場については、調べなくてもいいのでは?」と考える方もいるでしょう。
しかしそれは誤解で、適正な売り出し金額を設定する際には、売り出し金額の相場も必要となります。
というのも、取引金額の中には、長期間にわたり売れ残ってしまい、大幅に値下げしたのち売れた物件も存在します。
つまり、相場金額が引き下がってしまっている可能性があるわけです。
そのため、売り出し当初にもかかわらず、その相場を基準に売り出し金額を設定してしまうことは、売り手側として損をすることにもなるでしょう。
そういった事態にならないよう、売り出し金額相場と取引金額相場のバランスをみて決定することが大切です。
それぞれの相場を知る具体的な方法とは
家の売却を行ううえで必要な、3種類の相場について説明してきましたが、その相場を調べるには具体的にどうすればいいのかについて、ここでは紹介していきます。
とはいっても、そうむずかしいことはありません。
では、まず査定金額の相場についてですが、これは先に少し触れたとおり、一括査定サイトを利用し、ある程度の相場を先に掴んでしまうことです。
また一括査定サイトについては、後半で紹介もしますので参考にしてみましょう。
次に売り出し金額の相場についてですが、これは実際に物件を販売しているサイトを利用します。
また、そのサイトで検索した結果を確認することで、ある程度の相場は掴むことが可能です。
もちろん検索条件は、なるべく売却予定の家と近いものを選択するようにしましょう。
最後に取引金額の相場ですが、これは国土交通省が提供する「土地総合情報システム」で確認することができます。
また検索結果では、築年数や構造、延べ床面積についても表示されますので、売却予定の家と近い内容の取引金額を参考にしてみましょう。
参考:土地総合情報システム
高額な査定金額には罠も
不動産会社では、なるべく多くの物件を確保しておきたいと考えるものです。
そのため、机上査定に限らず、訪問査定でも明らかに高い査定額を提示してくることもあるでしょう。
一体これの何が問題なのかいうと、家が売れ残るリスクが高くなることにあります。
基本的に家の売却では、売り出し後3ヶ月以内に買い手がつくことが理想で、それ以降になると最初の売り出し金額では売れなくなってくるのが現状です。
また、買い手の心理としては、長期間売れ残っている物件は「何かあるのでは?」と勘違いも引き起こすため、最終手段として大幅値下げをせざるを得ない状況に繋がるのです。
そういった「とりあえず物件を確保したい」というだけの不動産会社を見抜くためにも、相場の把握は重要になってくるでしょう。
相場さえを知っていれば、それを基準に明らかに高すぎる査定額を見抜くことができ、そういった不動産会社を候補から外すこともできます。
より高く売るために!家の査定額を上げる3つの極意
実際に家を売却するとなれば、なるべく高い金額で売却したいものです。
そこで家の価値を高め、適正な査定額を上げるにはどうすればいいのか、という問題にぶつかるでしょう。
ここでは、その方法について3つほど紹介していきます。
すぐにできる方法もありますので、査定してもらう前に、事前に対策しておきましょう。
極意①|訪問査定の前には掃除をすべし
訪問査定の前には、全体的に掃除をしておくことをおすすめします。
また、よく見られるポイントのひとつに水回りがありますので、そこについては特に重点的にキレイにしておきましょう。それだけでも、査定する担当者に良い印象を与えることが可能です。
また、あまりに汚れが目立ち、自身で掃除するのが厳しい場合では、ハウスクリーニングを検討してみるといいかもしれません。
汚い家では売りに出したとしても、買い手が訪問する内観で、購入を見送られてしまうことにもなります。掃除は家を売りに出すなら基本として捉えておきましょう。
極意②|修繕が必要な箇所は対応をすべし
買い手側としては、住む際に明らかに不安になるような点が見られれば、なかなか家の購入に踏み切れないものです。
そのため備え付けの機器などで、機能していないものについては新品と交換し、床や壁などで目立つ傷や穴がある場合では、その箇所の修繕をしておく必要があるでしょう。
そういった修繕をしておくことで、査定額についても大きく変わることとなります。
だからといって、予算をオーバーしてまで無理に修繕をする必要はなく、改善できる範囲で修繕をすることが重要です。
極意③|明るく見える工夫をすべし
室内の印象は、明るさによってかなり良くなるものです。
たとえば、もともと日当たりの悪い部屋で、暗めのカーテンを設置していた場合では、余計に暗くなってしまうでしょう。
そういった場合では、白のカーテンに付け替えるだけでも、部屋の印象はだいぶ改善されます。
また、壁紙を白いものに張り替えてもいいでしょう。
まとめてわかる!家を一括査定するなら
家の査定相場を知る手段として、一括査定サイトを利用することは先にお伝えしました。
ここでは、その一括査定サイトについて、おすすめに絞って紹介しておきますので、査定相場を把握する際にお役立てください。
対応物件が幅広い!イエイ
イエイで一括査定できる不動産会社は、主要大手から地元特化の不動産会社に至るまで、幅広く対応しています。
またサイト利用者数でもトップを飾っているため、安心して利用できるでしょう。
もちろん、一括査定も無料で利用可能です。
サイト特徴の特徴は、
[list class="li-mainbdr strong"]- 400万人以上の利用実績を誇る
- 全国1,000社以上の不動産会社の中から、まとめて比較が可能
- 10年を超える運営実績がある
となります。
NTTデータグループが運営!HOME4U
安心のNTTデータグループが運営するHOME4Uは、日本で初めて不動産特化の一括査定のサービスを開始した老舗サイトです。
また一括査定は、最大6社と上限を設け、それ以外の不動産会社からは連絡がいかないよう配慮されています。
こちらについても、無料で利用が可能です。
サイト特徴は、
[list class="li-mainbdr strong"]- 日本初である不動産一括査定サイトのため実績が豊富
- 厳選された1,000社の中から、自身に合った不動産会社の紹介をしてくれる
- NTTデータグループのため、セキュリティが万全
となります。
参考:https://www.home4u.jp/sell/
家の査定相場はしっかりと把握して賢く売却しよう
ここまでで、失敗しない不動産会社選びや家の売却をするには、相場の把握が必要不可欠であることはお分かりいただけたでしょう。
また売却予定の家を、より高くより早く買い手がつくようにするためにも、ここで紹介した方法は再度確認し、相場しっかりと把握したうえで賢く売却していくようにしましょう。