不動産を持っている人の中には、家を貸す方法を検討されている人もいらっしゃるでしょう。
家を貸せば、一定の収入が毎月入ってくるので、夢は膨らみますが、家を貸すまでには、様々な方法を実践しなければならないのです。
簡単に家を貸せると思っていたけど違ったという人も多くいます。
家を貸す方法でトラブルになるケースもありますので、どんなことに注意すればよいのか?わかりやすく徹底解説いたします!
記事の目次
家の価値を知る方法
まずは、何を決めるにしても自分が持っている家や土地に、どれ位の価値があるのか調べる事が大切です。
不動産の価値を知ることで、賃料を決めたり、周りの賃貸の相場と比べたりすることができます。
今回は、家の価値を知る方法についてご紹介しましょう。
不動産の相場を調べる
まずは、自分の所有している不動産の価値を知るために、土地総合情報システムなどで、近隣の不動産相場を調べてみましょう。
近くの不動産業者のホームページから物件の価格を見る事もできます。
不動産業者などに電話やメールなどで質問してみるのも良いのですが、売却を勧められ、流れで契約しなければならなくなることもあるでしょう。
この段階では、相場がいくら位か見る程度なので、ネットで充分です。
一括査定で不動産業者を探す
最近、手軽に不動産価格が判って重宝されているのが、ネットの一括査定です。
必要な情報を入力するだけで、数十社の不動産価格査定がでます。
大手だけではなく、かなり近隣の不動産会社を見つける事もできるでしょう。
家を売る査定だけではなく、賃貸も取り扱っている不動産業者があるので、そちらに問い合わせてみるのも良いです。
おすすめは査定実績が豊富のイエイです。
不動産業者に物件を査定してもらう
一括査定などで、賃貸も取り扱っているような不動産業者を見つけたら、本格的に物件を査定してもらいましょう。
一括査定は、大体の土地の価格や築年数などで査定額を割り出していますが、実際の物件を見て、査定額が極端に安くなることもあれば、プラスされる事もあるのです。
賃貸を取り扱っている業者ならば、その場で、いくら位の賃料なら借主が現れるという事を教えてくれるでしょう。
自分の気持ちだけではなく、専門家のアドバイスを取り入れる事で、家を貸す方法を決定できますので賃料の目安にして下さい。
家を貸す形態について
家を貸す方法と言っても、その形態は色々です。
場所によっては、貸家としてより店舗として貸した方が良いというケースもあるでしょう。
家を貸す方法にどのような形態がよいのか?それぞれのポイントをご紹介します。
店舗として家を貸す
特に交通の便が良い場所にある家などは、貸家ではなく、店舗として貸した方が良いケースもあります。
築年数が古い場合などは、店舗として使えるようにリフォームする事で借り手が見つかりやすくなるでしょう。
外からは普通の家だけど、中に入るとすごく素敵なカフェだったというような物件なら、人気のお店として長く使ってもらえることもあります。
賃貸住宅として家を貸す
比較的新しい家ならば賃貸住宅として貸すと良いでしょう。
特に、何年間か人に貸して、将来的にはその場所に住もうと考えているなら、今の家を活かして賃貸にした方が良いです。
築5年から10年未満の家は人気が高いので、すぐ入居者が見つかります。
最初から、貸す年数を決めたり、更新によって貸したりすることも可能なので、不動産業者に確認してみましょう。
シェアハウスとして家を貸す
例えば、昔、旅館や民宿をしていたような家や古い農家などはシェアハウスとして家を貸す方法もあります。
特に間取りが多く部屋が区切られているならシェアハウスとしてだけではなく、福祉施設として活用される事もあるでしょう。
民泊施設として貸し出すことも可能なので不動産業者とどのような形式で募集するのか相談してみて下さい。
都市部でこのような物件はかなり重宝されます。
周辺賃貸より少し下げるだけで、かなり需要があるのでシェアハウスも考えておきましょう。
⇒ 家を貸すに特化したサービス「リロの留守宅管理」をチェックしてみる
不動産業者を決めて賃料を決定し借主を募集!
まずは、信頼できる不動産業者を選んで契約をした方が良いでしょう。
貸主の中には、仲介手数料を抑えるために直接契約をしたがる人もいます。
しかし、後でトラブルになることも家を貸す時は多いのです。
しっかりした不動産業者をパートナーに選んだ方が家を貸す方法としては無難です。
不動産業者の選び方や契約の方法、賃料の決め方、借主の募集や賃貸ルールについてご紹介します。
良い不動産業者の探し方
まず、手始めに一括査定などで不動産業者を探してみても良いですが、実際にその業者を利用した人の声も参考になります。
例えば、不動産業者のランキングや口コミものぞいてみましょう。
業者のホームページを見ても、良い事しか掲載していませんが、ランキングや口コミで上位の不動産業者なら、そんなに当たりはずれはないでしょう。
評判も良くて、不動産賃貸に特化した業者などを選ぶと家を貸す時は間違いありません。
専門的に賃貸を行っているような会社なら、行動も早いですし、管理業務を行っていることも多いです。
別の管理会社を探すより、手間もお金も省けるのでしっかりサポートしてくれる所を選んで下さい。
不動産業者と契約は要注意!
良い不動産業者が見つかったら契約する事になりますが、後から不動産業者と揉めない為には、契約の内容をきちんと把握しておくことが重要です。
大家さんの中には、不動産業者との契約内容が判らず、トラブルになってから揉める事も結構あります。
不動産業者から訴えられたり、借主とも揉めたりする事になるので契約内容はきちんと確認してください。
借主の募集方法や契約内容(駐車場・共益費など)を決める
家を貸す方法で重要なポイントの一つが募集方法や契約内容を決める事です。
まずは、賃貸の募集をどうするか?ですが、わざわざチラシなどに載せなくてもホームページに掲載したり、タウン誌に広告を出したりするだけで契約が決まることも多いです。
不動産業者によっては、マッチングするお客さんをすぐに紹介してくれることもあるでしょう。
家が一戸建ての場合は、その住宅に関する契約を決めなければなりません。
だいたいのひな型は不動産業者にありますので、それに付け加えるような感じで契約内容を決めて行きましょう。
例えば、ペット不可とか、2台目の車は別駐車場を探すとか、内容は物件ごとに異なります。
貸家でもDIY型なら原状回復しなくて良いなど、契約で細かく決められます。
後からトラブルにならない為にも契約内容はしっかり決めた方が良いでしょう。
家を貸す前の3つの準備
家を貸す前には、ある程度の準備が必要になります。
家を貸す前に内覧をしてから決める人がほとんどですが、内覧の時点では荷物がある場合もあるでしょう。
家を貸す前には具体的にどのような準備をすればいいのでしょうか?
掃除やリフォームは早目に済ませる
家を貸す前にまず必要なのが掃除や不要なものの片付けです。
大変な場合は、専門業者に頼んだ方が良いでしょう。
内覧の時には見つからなくても、荷物をどけてみたら床が腐っていたという事が起こることもあります。
このような時は、借りる人からクレームが来ることが予想されるので、すぐに修理やリフォームをしましょう。
リフォームなどはできるだけ早めに済ませないと入居日に間に合わなくなることもあるので気を付けましょう。
即入居できる環境にする(鍵の交換など、電気・ガス・水道)
貸主の準備として借主が入居したらすぐに生活できる環境を整えることは必須です。
物件によっては、光熱費や水道代込みのものもあります。
すぐに、水や電気等が使える状態にしておきましょう。
鍵の交換も防犯上必要ですので、入居者に鍵を渡す前までに行って下さい。
借主の質問に答えられるようにしておく
借主は、不動産業者を通して引っ越す前から様々な手続きや周辺情報などを聞いてくることがあります。
学校関係や自治会、市町村情報など、ある程度は聞かれても答えられるよう調べておくと便利でしょう。
管理会社に管理を委託している場合は、そちらが対応してくれるので便利です。
入居前の審査を行ってトラブルを防ぐ
貸主の主な仕事の中に入居前審査があります。
入居前審査をきちんと行っておかないと、家賃を払ってもらえないだけではなく、裁判沙汰になることもあります。
職業はもちろんですが、年齢や家族構成などもしっかり審査して大丈夫かどうか決定して下さい。
未然に借主とのトラブルを防ぐためには、断って良い場合も多いですので遠慮しないで下さい。
不動産業者に希望の入居者像を伝えておく
前もって不動産業者にこのような人の入居を希望するという事を伝えておきましょう。
例えば、1人暮らし独身用とか、家族用、女性専用などです。
不動産業者もマッチする人にしか紹介しないので手間も省けます。
不動産業者とコミュニケーションを取りやすくしておくと情報も入りやすいです。
賃貸契約と注意点について
家を貸すという事は、全くの他人に自分の資産を預けるようなものです。
お金をもらう以上は様々なトラブルも覚悟しなければなりません。
家を貸す方法の注意点にはどのようなものがあるのでしょうか?
大家としての仕事について
貸主(大家さん)の仕事には次のようなものがあります
- 清掃
- クレーム対応
- 集金
簡単なように思えますが、大家さんの仕事はかなり大変な面も多いです。
職業として大家を行うのではなければ、管理会社に頼んだ方が良いでしょう。
家賃の5%程の金額を払えば、管理会社がこれらの大家さんの業務を代行してくれます。
家賃に上乗せしたり、共益費を徴収したりして、この分を借主から徴収する事も可能なので、管理会社を利用する人が多いようです。
設備トラブルとクレーム対応について
貸している家の数にもよりますが、貸している人がクレーマーだったりすると、クレーム対応に振り回されることがあります。
特に、家に備え付けの設備などでクレームが来ることが多いのです。
お風呂やトイレなどの水回りは、借りる人が入居するまでにチェックしておいた方が良いでしょう。
また、これらの対応も、貸主に直接来るようにせず、不動産業者や管理会社に任せられる体制を作っておいた方が良いです。
クレームの煩わしさを考えると、プロにお任せすることをおすすめします。
まとめ
家を貸す方法は、物件によって異なります。
人に家を貸すという事は、大なり小なり色々なトラブルが起こることも理解しておきましょう。
しかし、基本的には一戸建てでもマンションでも店舗でも同じで、契約をきちんとしておけば収入が入ってきます。
不動産業者でも賃貸専門の良い業者と契約で切れば、賃貸経営が上手くいくことも多いのです。
まずは、良い不動産業者を見つけ、アドバイスしてもらいながら家を貸すことを実践して下さい。