今まで土地管理を行ったことがある人は別ですが、不意に相続などで土地を管理する事になった場合、どうすればよいのか判らない場合もあるでしょう。
かなり田舎でなければ、それぞれの地域に土地管理をしてくれる業者がいますので、そちらを利用する方法等もあるのです。
土地管理には、どのような費用がかかるのか?費用の相場はいくら位なのか?詳しくご紹介します。
記事の目次
土地管理費とはどのような費用か?
自宅の近くに土地をお持ちの方は、何かあればすぐにいくこともできますし、管理もしやすいでしょう。
しかし、お持ちの土地が遠隔地で、1年に1度行くかどうかという場合、なかなか頻繁に見て周ったり、管理をしたりすることができません。
土地管理を怠ると、トラブルが起こりやすく、不法投棄や様々なクレームが発生する可能性があります。
具体的に土地管理でどのような費用がかかるのか?ご紹介します。
自分で土地管理できない時にかかる費用
自分で土地管理ができるような土地ならば、最小限の費用で土地を管理する事が可能です。
しかし、そうでない場合は、費用がかかるという事を頭に入れておきましょう。
土地管理の費用には次のようなものがあります。
- 柵やフェンスの設置費用
- 土地管理の業者への委託費用
- 除草や清掃費用
- 修繕費
このような費用は、広さや場所によって異なります。
年間で土地管理費用がどれ位かかるのか?計算しておくといざという時に便利です。
遠隔地の土地管理費用
自宅の近くの土地で良く立ち寄るような場所ならほとんど費用はかかりませんが、遠隔地の土地を持っている人は、費用がかなりかかることもあるでしょう。
例えば、たまにしか訪れない地域に空き地の土地を持っているとします。
自分の土地に誰でも入れる状態にしておくと、子供達が勝手に入ってケガをすることもありますし、不法駐車をされる事もあるでしょう。
このようなトラブルを防ぐには、柵やフェンスを張り巡らし、出入り口もきちんと施錠する必要があります。
そこまでしなくても、近隣の業者や知人に土地管理をお願いするケースもあるのです。
どんな方法で土地管理をした方が良いのか?一度業者に見積もりを出してもらうと目安になります。
土地管理費用の設備修繕費用
土地管理には修繕費がかかることがあります。
近年、話題になっている太陽光発電で土地活用をしている人も多いです。
売電料が保証され、天候が良ければ、かなりの売電が見込めますが、このような施設があると、修繕費などの費用が高くなります。
天候などによって太陽光発電システムに不具合が起こることもありますし、防犯の為に接地しているフェンスが害獣などによって壊されるケースも見られるのです。
普通の空き地なら土地管理費用も安いですが、土地の種類や設置してあるものによっては、かなりの額になることも多いでしょう
土地管理の方法別費用
土地管理には様々な方法があります。
それぞれ費用が違ってきますのでご紹介しましょう。
自分で土地管理を行う
一番安い土地管理費用で済ませたいならば、自分で土地を管理するのがおすすめです。
ただし、土地管理は思った以上に大変な事が多いでしょう。
定年退職などをして時間に余裕がある人なら大丈夫ですが、お仕事を持っている人にはなかなかできない事が多いです。
土地をただ見に行くだけでも、場所によっては遠い場合があります。
土地が広い場合は、何か変わったことが無いのか、確認するだけでも時間がかなりかかるでしょう。
フェンスや設備が壊れている場合、業者に連絡し修理してもらうための見積りをもらうだけで数日かかることもあるのです。
土地管理業者に頼んだ方が安かったという事もあるので、よく比較してみて下さい。
土地管理専門業者に依頼
一番、土地管理で手ごろなのが土地管理の専門業者に依頼する事でしょう。
場所によって土地管理業者がいないような田舎もあるかもしれませんが、そうでなければ費用を払って業者に土地管理をお任せできます。
主に、不動産関係の会社関連に土地管理の専門業者があるので確認してみてください。
交通費や人件費など様々な費用がかかる為、金額的には場所や広さ、管理する土地までの距離などによって費用が異なります。
数万円から数十万円の土地管理費用を土地管理業者に支払う事になるでしょう。
しかし、土地管理の雑事から解放され、除草や管理などをお任せできるので、高齢者や忙しい方は利用されているケースも多いです。
親戚や知人に依頼
自分の親の相続などで土地を譲り受けた場合、地元の親せきや知人に土地管理を依頼する方法もあるでしょう。
ただし、依頼する人が土地管理をしたことが無い場合やたまに見て周る程度だと、様々なトラブルも起こる場合がありますので注意しましょう。
もちろん、土地管理を依頼するのですから数万円程度のお礼は親せきや知人でも費用として準備しておくべきです。
親戚だからと自分の土地管理を押し付けると、後でトラブルになることもありますので気を付けましょう。
土地管理と警備を依頼
土地管理というとフェンスを修繕したり、除草したりする事ばかり気になります。
太陽光発電や駐車場などの設備がある場合、警備も依頼する事があるでしょう。
近年、金属窃盗などが多発していて、一晩で数百万円の損害を受けるようなケースも見られます。
監視カメラを設置し、警備員に定期的に巡回してもらう事で、このような窃盗被害はかなりの割合で防げるでしょう。
土地管理に警備費用を含める人も土地オーナーの中には増えてきているのです。
土地管理に必要な費用の相場
土地管理といってもどれ位の費用が相場になるのでしょうか?
具体的な土地管理の費用とその相場についてご紹介します。
設備点検費用
例えば、太陽光発電などを行っている土地では、定期的に電気関係の保守点検が必要になってきます。
太陽光発電システムの規模によって費用は異なりますが、2万円から5万円程の点検費用が毎月かかる人もいるでしょう。
こちらの費用は、土地管理の費用に含め、所得税の計算の時に費用として差し引くことができます。
また、太陽光以外の土地でも、大小の設備がある場合、保守点検費がかかることは珍しくありません。
清掃費
住宅地に空き地の土地を持っている人の中には、ゴミを勝手に捨てられたりするケースも多いです。
人が勝手に捨てても、自分の土地管理は自分で行わなければなりません。
その為、定期的に土地の清掃などを行う費用がかかります。
ゴミを集めて処分するだけではなく、道路部分の清掃も行っておかないと、近隣からクレームが来ることも多いです。
看板などの修繕費
土地管理には、看板や囲いなどに伴う修繕費が必要な事もあるでしょう。
土地を管理する以上、その土地の所有者が責任者という事になります。
私有地の為、立ち入り禁止にしたい場合もあるでしょうが、看板などを設置しておかないと色々な人が出入りして問題を起こす事も考えられます。
看板を設置していると、管理義務は免れる事もあるので、自分の身を守る為にも必要でしょう。
このような看板やフェンスなどが壊れた時は、修繕費がかかります。
土地管理の中でも少ない金額ですが必要ですのでいくら位かかるか見積もってみましょう。
除草費用
空き地はもちろん、そうでない場合でも雑草が生える土地が多いのではないでしょうか?
何もない土地でも雑草が長く伸びていると、害虫や動物が生息し投げタバコなどで火災が発生する事もあります。
そのようなトラブルを避けるためにも、最低、年2回は除草をした方が良いでしょう。
できれば、春から秋にかけて3回、冬1回の除草をしておけば、近隣からの苦情も少ないです。
費用は、除草を依頼する業者にもよりますが、広さによって異なり、坪500円程で除草してくれる業者もあるようです。
300坪の土地を除草する場合、単純に計算して15万円以上かかります。
自分で除草する場合も、草刈機や除草剤が必要になり、土地管理費用に含まれるでしょう。
土地管理の費用と注意点
土地管理は、思った以上に費用がかかることがあります。
その土地を持っている限り、土地管理費用はずっとかかるので、土地活用できないなら、不良資産になることもあるでしょう。
年間でいくら位の費用がかかるのか計算し、一番、費用対効果が高い方法を実践されると良いです。
土地管理の業者に依頼した方が様々な費用がかからなくて済むこともあります。
自分で年に何度か見に行くような場合なら、きちんとした業者に管理してもらった方がトラブルも防げるのです。
また、近隣の土地管理費用を調べておくと業者に頼む時も交渉でき、安く費用を抑える事もできます。
まとめ
土地管理は、自宅から遠いかどうかで専門業者に頼むかどうか決めるのも良いでしょう。
なかなか、所有の土地に行くことができないようなら管理を任せた方が無難です。
また、別荘地のように特殊な地域は、別荘管理の専門業者などに依頼する事で土地管理も行ってくれます。
除草や清掃、修繕管理までトータルで土地管理をしてくれる所もありますので、自分の資産を守る為にも業者を上手に使うと良いでしょう。