空き家は、数も多く購入金額も安いので、新築よりも手が届きやすい物件です。
空き家を購入しようと思った時、どのような点に注意すれば、失敗しないのでしょうか?
数ある空き家購入方法や購入時の注意点、リフォームやリノベーションについてもご紹介します。
記事の目次
空き家はどうやって探したら良いか?
特に大都市圏では、近年、空き家を購入したいという需要が増えています。
需要は増えているのですが、なかなか良い空き家を見つけられないという人が多いです。
こちらでは、空き家をどのような方法で探すことができるのかご紹介いたします。
知人から空き家を紹介してもらう
オーソドックスな方法が知人や友人、家族や親せきなどに空き家を紹介してもらう方法です。
親戚の知人に空き家を持っている人がいて、売りに出したいと考えている場合、タイミングが合えば、不動産業者を通さずに空き家を購入する事ができます。
数百万円安く空き家を購入する事もできますが、トラブルになることも多く、不動産業者を通した方が無難な事も多いです。
個人同士の取引でも契約書などは交わしておいた方が、後の事を考えると良いでしょう。
ネットで空き家を探す
近年、空き家を探すならネットの活用が欠かせません。
スマホやパソコンなどを使えば、たくさんある空き家の情報が出てきます。
空き家などを専門的に取り扱うサイトもあるので、そちらで住所や築年数、広さ、予算などの条件を入れて検索してみましょう。
条件に合う空き家がたくさん表示されるはずです。
サイトから不動産業者を探す事もできるので、一度ネットを利用して見る事をおすすめします。
不動産業者を周ってみる
空き家を購入したい地域が決まっているなら、近隣の不動産業者を周ってみるという方法もあります。
ネットで探すのも良いですが、不動産業者のお店で空き家を探していることを伝えると、ネットなどに掲載されていない物件を紹介してもらえることもあります。
例えば、まだ、契約したばかりでネットや広告に載っていない空き家は、不動産業者を周ってみつけると良いでしょう。
掘り出し物の空き家物件が見つかることもあります。
空き家バンクで物件を探す
政府の方針で空き家を有効活用する為、空き家バンクというのが作られています。
こちらは、空き家の所有者が市町村などを通じて登録しているものです。
直接交渉と間接交渉の2種類があり、所有者と直接交渉する事で安く空き家を購入する事もできます。
安く購入できるだけではなく、ネットには無い土地付きの空き家などもある為、田舎暮らしなどを希望される方には、最適な空き家の見つけ方です。
ただし、不動産業者では売買できないような物件も中にはある為、後からトラブルにならないよう、購入時には注意が必要になります。
空き家を購入する時のおすすめ方法
空き家を購入すれば、新築で家を建てるより、かなりお得です。
購入方法をちょっとだけ工夫すれば、さらにお得に買えますので、その方法をご紹介しましょう。
頭金を貯めておくと楽チン
空き家と言っても、田舎でない場合、数千万円の家もたくさんあります。
銀行などで住宅ローンを借りて購入される方も多いですが、ローンを借りる時は、できるだけ頭金を貯めておいてください。
3千万円の家を購入するのに、頭金が500万円あると、残りは2,500万円になります。
金利が安くなるだけではなく、月払いも少なくて済むため、支払に無理が無く余裕ができるのです。
頭金があるのとないのとではかなり毎月の支払が違ってきますので検討してください。
ファイナンシャルプランナーに一度相談する
空き家を購入する時におすすめするのがファイナンシャルプランナーへの相談です。
ファイナンシャルプランナーというと、保険の相談を思い浮かべる人も多いですが、従来、保険だけではなく、住宅ローンの支払いなど収入と支出のバランスを相談できます。
収入は、ずっと定年するまで変わらないと思っている方がいて、家の購入時の給与で計算する場合も多いですが、ファイナンシャルプランナーに相談すると、まさかの事も考えて収支計算をしてくれます。
近年、住宅ローンの返済ができなくなって家を手放す人も多いですが、これは、収支のバランスがあってなくて支払が多く、貯金ができない状態だからです。
ファイナンシャルプランナーは、子供の数や様々な想定から空き家を購入する住宅ローンの限度額を計算してくれるので、無理がありません。
お金を払ってでも相談しておくと、ローンの支払金額だけではなく、毎月いくら貯金すればよいのか?生活費の限度額なども把握できます。
安定した生活を送る為にも、空き家購入時にファイナンシャルプランナー相談が必須です。
空き家購入時の注意点
空き家を購入するときは次のような事を注意しましょう。
注意点を確認してから購入しないと後からトラブルになることもあります。
どんなことを注意すればよいのでしょうか?
事故物件で無いか確かめる
空き家を購入する際、注意しなければならないのが事故物件かどうかです。
事故物件とは、人が殺されていたり、孤独死などで長い期間放置されていたり、トラブルがあった物件です。
トラブルがあった後、このような家が売られた場合、最初に購入した人は説明を受けますが、その次に購入した人には説明する義務がありません。
この為、事故物件だと知らずに空き家を購入する人もいるのです。
空き家を購入する際は、不動産業者などに事故物件でないかどうか確かめておく必要があります。
耐震診断を行う
空き家を購入する時に注意しなければいけないのが耐震性です。
空き家の中には、西暦2000年以前に建てられたものも多くあります。
このような家は、以前の耐震基準のままなので、震度7程度の地震で倒壊してしまう恐れがあります。
せっかく家を購入するのに、安全性が損なわれるかもしれませんので、空き家購入時は耐震診断を行いましょう。
できれば、売主が行ってくれることを望みますが、安く空き家を購入し自分で耐震診断を業者に依頼することもできます。
家族が住む家ですから、耐震性ははっきり確認しておいた方が良いでしょう。
支払いを急ぐ業者は要注意
空き家を購入する際、業者がやたらと支払いをせかす場合は要注意です。
なぜなら、そういう業者は、倒産する一歩手前かもしれません。
通常、空き家を購入する際は物件を引き渡す前に前金を払い、引き渡しが済んでから全額を払います。
悪い業者だと物件引渡し前に全額支払いを求めることもありますが、財務状況が悪い場合もあるので気を付けましょう。
空き家でも、業者によっては2年間保証してくれる場合があります。
業者が倒産してしまうと、こういう保証も無くなりますので、契約前に支払方法等もきちんと確認しておいてください。
空き家を購入後の注意点
空き家は、購入後にトラブルが起こることも多いです。
購入後の注意点についてご紹介します。
リフォーム範囲を決める
空き家を購入した後、リフォームされる方も多いですが、リフォーム範囲を決めてから購入しないと予算オーバーになるケースも多いです。
できれば、空き家を買う時点でリフォーム範囲をどれくらいにするか?予算をいくらまでにするのか?決めておいた方が良いでしょう。
空き家を購入して早めにリフォームしないと、タイムロスが出て、その分、無駄な家賃などを支払う事にもなります。
空き家購入と同時にリフォームを始める為には、早めに業者と打ち合わせなどが必要ですので、リフォーム範囲は決めておくとスムーズです。
リノベーションは予算に注意
空き家を購入してリノベーションしたいという人も多いのではないでしょうか?
フルリノベーションになると、数百万円から1千万円以上になることも多く、あれもこれもと高くなるケースが増えています。
せっかく空き家を安く購入してもリノベーション費用を掛けすぎると何にもなりません。
予算を決めて、その範囲内でリノベーションする方法もありますので、注意しましょう。
増築で税額が変わる
空き家を購入して増築する人もいらっしゃいますが、増築すると固定資産税の税額が変わりますので注意しましょう。
増築分は税額が増えますのでそこを考えずに行うと、税金を払う時に慌てます。
後から支払いに困らないよう税額がいくら位になるか計算しておくと良いでしょう。
まとめ
空き家は、今、売りに出されている物件が多い為、とてもお買い得なものが多いです。
ただし、安いからと言って安易に飛びつくとトラブルになることもあるでしょう。
事故物件かどうかなど、自分でもある程度調べる必要があるのです。
空き家購入時も購入後も注意点がありますので、それぞれ気を付けておくと失敗しません。
新築より安いと思って購入したのに、最終的にかなり高くなる空き家もありますので気を付けてください。